乳がん治療と仕事とわたし

人生100年時代のちょうど折り返し地点、50歳で乳がんになりました。

退院

退院の日。夜はけっこう眠れた。朝ごはんを食べて歯磨きをしてから荷物の整理。6日間のことを振り返りつつ、ホ・オポノポノの精神で、ベッドや棚にも「ありがとう」と言った。

4人部屋に移ってからは、なんと海が見える窓際。体調も回復してきてるし、この景色には癒された。景色の中にある公園に、退院したら行こうと思ってた。

同室の方との出会いも面白かった。最初の部屋では同日に同じ手術で運命共同体のような方との出会い。4人部屋では、わたしよりも相当大変な状況なのに明るくよく笑い、辛い顔を見せない女性との出会い。短い入院生活だったけど、いろんな思いが残った。

そうこうしていると主治医がのぞきに来てくれた。「もうお風呂も大丈夫だし、普通にしてもらっていいですよ。次の病理検査結果の予約までにもしなにかあれば外来に来てくださいね。」とのことだった。先生の明るさと、ちょっとしたお茶目な面にも助けられた。

荷物を整えて、最初に同室だった運命共同体の彼女に会いに行った。補正下着のサンプルがあったから、それを見ながら一緒にあーだこーだ話してた。「シリコンパッド高!!!パッドの代わりに100均のお手玉でええんちゃうん。」「そうやなぁ~(笑)」LINE交換して、この先も情報交換しようということになった。

娘が迎えに来てくれた。看護師さんに最後の点検をしてもらっていざ、退院!本当にお世話になりました。みんな優しかったなぁ~。

そこから院外のスタバへ(母娘ともスタバ好き)。サンドと飲み物を買って、病室から見えていた公園に行きたいと言ったら娘も付き合ってくれた。

お天気が良くて車の中では暑いくらい。上着なしで海岸へ。海を見ながらご機嫌にランチ♪と思ったら、風が強くて寒~い!!!しかも、普段はホットしか飲まないのに、退院のお祝いに(笑)フラペチーノにしたから、超寒い!慌てて食べて、上着を取りにいって仕切り直し。公園をブラブラ散歩した。気持ちよかった。

少しだけめまいが残ってるけど、ほぼ普通に歩けた。ここが病室から見えてたところだな、と思いながら病院を見て、あそこだ~と病室を確認。退院気分を満喫して帰宅。

荷物や病院の書類を整理して、心を落ち着けて母に電話。何も知らない母に、乳がんで手術を受けたことを伝える。「えええええええ~!」とビックリしてた。そりゃそうやんな~。でも、最後には「無事終わったんやったら良かったわ~」と明るい声。良かった。

そして兄にも電話。困ったときに助けてくれる兄弟がいるって本当に有難いと思った。義母にも電話。「なんで言ってくれんかったんよ~」と、心配してくれた。みなさん、心配かけてほんとにすみません!

一通りのことが終わったのでベッドでウトウト・・・。晩ごはんは夫がカレーを作ってくれた。久しぶりのおうちごはん。美味しかった。

そしてお風呂。もう着替えは痛くないように気を付けながらかなり普通にできる。鏡で傷口を改めて見てみると、でかい!長い!そして、ん?なんかピカピカ光ってる!接着剤でひっつけたのか???動かすと少しひきつれた感じがするけど、動かせないほどではない。体重はもしかして増えてたらどうしようと思ったけど、入院前より1キロくらい減ってた。切り取った部分のことを考えると・・・ほとんど減ってない?なんで???入院して痩せる予定だったのに(笑)。こわごわ湯船につかる。気持ちいい。生き返ったみたい。シャワーでシャンプーするのもそれほど痛くなかったし、困ることはあまりなさそう。

今日からグンゼのパッド入りの前あきブラにしようと思って一度着けてみたけど、アンダーがきつくて痛かった!ので、パッド付きタンクトップにした。手術した方がプカプカしてしまうけど、パッドがある分ごまかしがきく。買っといてよかった~。家にいる間はパッド付きの肌着で過ごすことになりそう。本格的にパッドをなんとかしなくては!と思った。退院してもしばらくは前あきしか着られないかもと思ってたけど、思ったより腕が動くので被りでも大丈夫。久しぶりにタートルを着た。

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