乳がん治療と仕事とわたし

人生100年時代のちょうど折り返し地点、50歳で乳がんになりました。

サバティカル休暇

年度末~新年度と、慌ただしい日々。昨日、娘は社会人初出勤を果たし、短大の卒業生もそれぞれの新しい一歩を踏み出しているはず♪わたしも頑張ろう~!

今日は入学式で、絶対遅刻をしてはいけないので、目覚ましのセットを念入りにチェックして寝たら、夢で熊に襲われて5時半に目覚めた!いや、いいんやけど・・・もうちょっと寝たかった(笑)

さておき、春は何かと新しいことがあって、その分忙しくなって、うりゃ~!と過ごしているうちに夏になって・・・とあっという間に時間が過ぎていくわけだけど、今になって思うのは、手術で入院して、その後自宅療養をしていた3週間のお休みは、神様からのプレゼントだったのかもしれない、ということ。

全力投球しないと気が済まない性格で、ちょっとくらい無理をせなあかんときもある!と張り切ってしまうわたし。昨年度は仕事と大学院の課題とで本当に休めなくて、さすがにちょっとしんどかった。

で、乳がん発覚!きゃ~!となったけど、おかげで自分の身体のことや仕事の仕方、学び方をじっくりと考える時間が取れた。「積ん読」だった本も読めたし、Amazonプライムビデオで映画も観られたし、エネルギーを充電できた気がする。なにより、無理をしたらあかん、と学んだ。

サバティカル休暇という制度がある。

欧米の企業ではわりと一般的なようだけど、日本の企業で導入しているところはまだまだ少ない。

もともとは、大学の教授などが研究のために有給で半年や一年業務から離れるための制度だったようだけど、それが一般企業にも広がり、休暇の期間や有給か無給か、何のための休暇か、という取り決めはそれぞれ企業によって違う。

日本ではヤフーが、2013年から勤続10年以上の社員が最長3か月の休暇を取れるサバティカル制度をスタートさせている。(今もそのままなのかな???)

働く側にとってサバティカル休暇の良いところは、身体を休められる、じっくりと自分を見つめなおせる、旅に出たり留学したりして新しい経験ができる、新しく学ぶ時間が取れる、などなど。企業側にしても、社員の満足度が上がったり、短期離職者が減ったり、社員が自己研鑽してくれたりとメリットがある(はず)。

これ、もっと導入していけばいいのになぁと思う。日本の企業だと、有給休暇でさえ取るのに気を使うようなところもまだまだ多いでしょう。まずはそこから、だけど、その先にサバティカル休暇、どうでしょう?

職場で、「ランチ行ってきます~」というくらい普通に、「来月サバティカルなんでよろしくぅ~」と言えたら素敵だよねー。

入院というイベントで、なんちゃってサバティカル休暇を取った身としては、病気は良いものです!とは言えないまでも、あの3週間は良かったなぁとしみじみ思う。 

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